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私は自分が無知だという事実以外は何も知らない。

哲学書。

書店にて、「サイバラ」の「ぼくんち」が3冊の文庫本として発売されておりました。
オールカラーで、初期の本と同じ。
「サイバラ」が好きな私としては買わなくてはいけない。

サイバラ1

サイバラ2

サイバラ3

Amazon.co.jpより

「ぼくのすんでいるところは―/山と海しかない しずかな町で―/はしに行くとどんどん貧乏になる。/そのいちばん はしっこが/ぼくの家だ―」。腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。

神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。

いつもの「サイバラワールド」なのですが、この本はマジでヤバイですよ。

本当に哲学書なんです!

「なあ、おばちゃん、人は生きててな、どこまでがしんどくて、どこまでがしあわせなんやろか。」
「そらカンタンや。喰わせてもろてるうちがシアワセで、喰わせなならんなったらしんどい。死ぬのにちょうどええ日がくるまでしんどい。」

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「ようわからんのよ、この町にすんでるみんなは、しあわせになりたいだけやのに、何があかんのやろ?」
「かの子ちゃん、アカン、アカン、しあわせのシキイを下げな。ビール飲んで、ああおいし。しあわせ。かの子ちゃんはワシの子産んで、こらまたシアワセ。」
「そらおおきに。」
「あんたが笑てくれたらワシ一生シアワセ。」

「サイバラ」のすごさは文章を飾らない、本能むき出しで迫ってくる。
媚びへつらいなど、全くないのである。

「くらたま」のような軟弱な絵や文章などくそ喰らえ!でやってくる。

まさに「哲学書」なのだ。




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[ 2009/05/01 12:34 ] 日記 | TB(-) | CM(0)
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